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建築用膜材(Chukoh SKY)
建築用膜材料は、グラスファイバークロスにふっ素樹脂を含浸、焼成または積層により複合したものです。グラスファイバーはスチールより優れた比強度、700~800℃の耐熱性、低温や紫外線の影響を受けない、などの特性を有しています。またふっ素樹脂には 耐熱性、耐候性に加え、ものがくっつかない非粘着性、水をはじく撥水性などのユニークな特性があります。
ふっ素樹脂膜材採用実績集
- 膜構造のメリット
建築コストの低減、期間の短縮
フッ素樹脂膜材は軽量(従来のスチール屋根の約1/30の質量)であるため、壁および基礎工事の費用が低減されます。またあらかじめ工場で裁断接合するため現場では取付工事のみとなり建設期間が短縮されます。
エネルギーコストの節約
フッ素樹脂膜材は太陽光に対し高い反射率と低い吸収率、小さい熱容量により構造物内への太陽エネルギーの侵入を小さく抑えます。また半透明であるため昼間の人工照明は不要で、実質的なエネルギーコストが節約できます。
イメージが広がる自由な設計
膜構造物は、一般に内部支持要素を用いずに大空間を膜材料で被覆するので、自由な設計、多様性のある空間利用が可能です。
自然光に満ちた快適な空間
フッ素樹脂膜材を通した太陽光は影の少ない自然な拡散光になり、屋外と同様な物本来の色調が得られます。また屋内での植栽が可能な光量が得られ、屋外感覚を取り入れた快適な空間を演出できます。
いつまでもきれいな外観
フッ素樹脂の特性である非粘着性、撥水性により、表面に堆積したホコリ、大気の汚れなどは雨が降るたびに洗い流され、いつまでも清潔な白さを保ちます。
- 主な特長
不燃性
ふっ素樹脂膜材FGTシリーズは、耐熱性のあるガラスクロス繊維と自己消火性を持つPTFEを組み合わせた材料です。
このため、FGTシリーズは不燃材料として認定されています。セルフクリーニング性
ふっ素樹脂膜材の表面に堆積したホコリ、大気汚染物質などは、雨のたびに洗い流されます。したがって特に洗浄の必要がなく長期間美観を保つことが出来ます。
強靭性
一般に繊維の直径が小さくなるにつれて単位面積当たりの引張強度が増加します。ふっ素樹脂膜材は世界で最も細いガラス繊維であるBヤーンを使用しており、充分な強度を持った、安全性の高い膜材料です。
吸音性
内装材料のふっ素樹脂膜材は適度な柔軟性と通気性を持つため、二重膜構造の内膜材料にした場合、建物内の音響効果を高めることができます。
透光性
ふっ素樹脂膜材を通して建物内に取り入れられる自然光は自然拡散光となり、影の少ないソフトな空間となります。
耐候性
紫外線や大気汚染の影響を受けず屋根材としての機能と安全性を長期間にわたり維持します。
- 特性表(比較表)
FGTシリーズ
製品番号 FGT-1000 FGT-800 FGT-600 FGT-250-1 FGT-250A-1 FGT-250B 試験方法 厚さ(mm)
(中央値)1.00 0.80 0.60 0.35 0.40 0.23 JIS K 6404-2-3 質量(g/m2)
(中央値)1700 1300 1000 470 600 250 JIS K 6404-2-2 引張強さ(N/3cm)
(最小値)タテ 5500 4410 3680 2400 2058 1176 JIS L 1096
カットストリップ法ヨコ 5000 3528 2940 1800 1568 980 破断伸び(%)
(中央値)タテ 6.0 5.0 5.0 4.0 3.0 – JIS L 1096
(非接触伸び計法)ヨコ 12.0 10.0 10.0 5.0 4.0 – 引裂強さ(N)
(最小値)タテ 400 294 225 153 127 59 JIS L 1096
トラぺゾイド法ヨコ 450 294 225 96 98 59 漂白後の可視光透光率(%)
(中央値)10 12 15 19 18 40 JIS R 3106
(分光光度計)漂白後の可視光反射率(%)
(中央値)82 80 78 78 78 60 JIS R 3106
(分光光度計)通気量(cm3/cm2・s)
(中央値)– – – 8 – 10 JIS L 1096
(フラジール法)吸音率(NRC)
(中央値)– – – 0.45 – 0.45 JIS A 1409
残響室法EF-200シリーズ
製品番号 厚さ(mm) 質量(g/m2) 透過率(%) 反射率(%) 引張強さ (N/5cm) 引裂強さ (N) 剥離強さ(N/cm) 縦 横 縦 横 縦 横 FF-200 0.5以上 900±100 50以上 25以上 4925以上 4965以上 148以上 149以上 10以上 10以上 【試験方法】 引張強さ:JIS L 1096(カットストリップ法)/引裂強さ:JIS L 1096(トラペゾイド法)/剥離強さ:JIS K 6404-5/通過率、反射率:弊社独自測定方法
- 膜構造の種類
骨組膜構造(固定式/可動式)
鉄骨等の骨組みにより、山形、アーチ、立体フレーム等の架構を形成し、屋根材料および壁材料として膜材料を用いた構造。
サスペンション膜構造(固定式/可動式)
膜構造を主体として用い、基本形態を吊り構造(サスペンション構造)としたもの。
空気膜構造(固定式/可動式)
膜材料で覆われた空間に空気を送り込み、内部の空気圧を高め、膜を張力状態とし、自重および外力に対し抵抗する構造。