よくあるご質問
よくお寄せいただくご質問内容をまとめております。
ふっ素樹脂について
- Q ふっ素樹脂って何？
- 耐熱性・耐薬品性・低摩擦性・非粘着性・絶縁性などの優れた性質を同時に兼ね備えるプラスチックです。「テフロン™」と呼ばれることも多く、ふっ素樹脂を原料として製造するベルト・テープを「テフロンベルト」「テフロンテープ」と呼ぶこともあります。さらに詳しい内容については下記ページをご覧ください。
- Q ふっ素樹脂の耐熱性について教えて！
- ふっ素樹脂自体は非常に高い耐熱性・難燃性を持った樹脂です。
使用環境にもよるのですが、ふっ素樹脂の一種であるPTFEの最高連続使用温度は260℃です。また低温にも強く、-180℃の環境下でも連続使用が可能です。
- Q ふっ素樹脂の耐薬品性について教えて！
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ふっ素樹脂は非常に耐薬品性に優れたプラスチックであり、酸やアルカリ、有機溶剤、油脂類等に侵されることはありません。一般的に「テフロンチューブ」「テフロンライニング」と呼ばれる製品はこのような性質を持っているため、多様な薬品を利用する半導体・液晶製造装置や化学プラント・理化学機器などの流体輸送に利用されます。
- Q ふっ素樹脂の滑りやすさについて教えて！
- 下表にありますとおり、ふっ素樹脂はあらゆる固体の中でも群を抜いて低い摩擦係数を有しています。また、動摩擦係数と静摩擦係数の差が小さいため、摺動材として用いると滑り出しが非常にスムーズになります。そのためオイルレスベアリングや軸受け等に利用できます。
テスト項目 摩擦係数 測定器 万能試験機 測定方法 静摩擦係数 動摩擦係数 単位 （μs） （μD） 試験片（材料） 結果 ＰＴＦＥ板 0.11 0.09 Ｇファブリック 0.15 0.14 Ａファブリック 0.15 0.13 ポリウレタン 0.82 0.70 ＰＶＣ板 0.31 0.33 ナイロン板 0.17 0.15 ポリアセタール板 0.20 0.16 シリコーンゴム 7.96 7.89 ＳＳ鋼板 0.24 0.20 - Q ふっ素樹脂の非粘着性について教えて！
- ふっ素樹脂は非常に高い非粘着性を有しています。
餅やゾル等の粘着物をふっ素樹脂に付着させても容易にはがすことができます。そのため当社のふっ素樹脂製品は、ご飯やパン生地等の搬送用ベルト、繰り返し使えるクッキングシート、熱で溶着し封をするヒートシールバーの保護用にふっ素樹脂粘着テープ(Chukohテープ)などに採用されています。
- Q 歯磨き粉に入っている「ふっ素」と中興化成工業の取り扱っている「ふっ素樹脂」は何か違いがあるの？
- どちらもふっ素元素が含まれている「ふっ素化合物」なのですが、歯磨き粉などに含まれるふっ素化合物と当社製品を構成するふっ素樹脂は化合物の種類が異なります。
歯磨き粉に入れられるふっ素成分は医療・健康用途に、 当社のふっ素樹脂は工業用途に多く用いられます。 - Q ふっ素樹脂はどのような業界で使われているの？
- 下記のようにあらゆるモノ作りの業界に関わっています。
ふっ素樹脂が利用されている産業- 半導体製造：チューブ、PTFE槽等、スカイブドテープ
- 食品製造：ベルト、ふっ素樹脂コーティング、クックシート、ファブリック
- 包装関係：粘着テープ、ヒートシールベルト
- 自動車製造：チューブ、ブレードホース
- 化学プラント：ライニング
- 建築産業：ふっ素樹脂膜材
- 液晶製造：粘着テープ、ファブリック、スカイブドテープ などなど・・・
資料について
- Q MSDS（製品安全シート)/SDS(安全データシート)をください
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JISZ7253:2012による標準化に伴い、MSDSからSDSに変更しています。主要製品のSDSについては製品の化学物質情報(SDS)を用意しています。
それ以外の製品については最寄の支店、もしくは問い合わせ窓口までご連絡下さい。
なお、当社はふっ素樹脂の加工・成形メーカーのため「MSDSplus」は発行しておりません。ご了承ください。 - Q 製品のカタログが欲しいです。
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カタログダウンロードページを用意しています。それ以外の資料については別途ご相談ください。
- Q 該非判定書をください
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出貿易管理令判定書の申込みフォームを設置しております。フォームをご記入の上お申込下さい。尚、経由国が無い場合は「無し」と入力して下さい。
- Q RoHS指令対象物質不使用証明書をください
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RoHS指令とは、EU（欧州連合）が施行する電気・電子機器に対する特定有害物資の使用制限に関する法律です。
日本では有害物質使用制限指令（通称：RoHS指令）と呼ばれています。 弊社品質・環境方針に基づき、RoHS指令規制物質（10物質）の対応製品については「RoHS指令対象物質不使用証明書」を発行しております。 （※包装・梱包材は対象外になります。） - Q 改正食品衛生法の器具・容器包装に適合していますか？
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2020年（令和2年）6月1日より食品用器具・容器包装について、安全性を評価した物質のみを使用可能とするポジティブリスト制度が施行されました。 5年間の経過措置期間（令和2年6月1日～令和7年5月31日）が設けられており、従来食品にご使用いただいておりました弊社製品はこの期間従来通りご使用いただけます。 弊社製品に多く使用するふっ素樹脂はポジティブリストに記載されており、厚生労働省HPからご確認いただくことが可能です。 (別表第１第１表の“３２．フッ素置換ポリオレフィン” PTFE整理番号864番、PFA整理番号868)。
- 食品用器具・容器包装のポジティブリスト制度について（厚生労働省HP）
- 食品衛生適合宣言書が御必要な方は、下記に必要事項を御記入いただきご連絡お願いいたします。
- 食品用器具・容器包装のポジティブリスト制度について（厚生労働省HP）
製品について
- Q テフロン™って何？
- テフロン™はデュポン社が製造するふっ素樹脂の登録商標です。
「テフロン™」という名称が非常に有名なので「ふっ素樹脂は全てテフロン™だ」と思われる方も多いですが、下表のようにふっ素樹脂には「テフロン™」以外にもさまざまな商品名のものがあります。2015年ケマーズ社がデュポン社からの分社・独立し、テフロン™ (Teflon™)の商標もケマーズ社に移管されました。 当社は2017年7月にケマーズ社とふっ素樹脂粘着テープに関してTeflon™商標使用許諾契約を締結し、Teflon™および、テフロン™のトレードマークをライセンスに基づき使用しています。商品名 製造会社名 ポリフロン™ (Polyflon™ ) ダイキン工業 ネオフロン™ (Neoflon™) ダイキン工業 テフロン™(Teflon™) 三井・ケマーズフロロプロダクツ、Chemours テフゼル® (Tefzel®) Dupont テドラー® (Tedlar®) Dupont フルオン® (Fluon®) AGC サイトップ® (Cytop®) AGC アルゴフロン® (Algoflon®) Solvay Solexis S.p.A ポリミスト® (Polymist®) Solvay Solexis, Inc. ハイラー® (Hylar®) Solvay Solexis, Inc. ヘイラー® (Halar®) Solvay Solexis, Inc. ソレフ® (Solef®) Solvay Solexis, S.A.S ダイニオン™ (Dyneon™) Solvay Solexis, Inc. ソレフ® (Solef®) Dyneon (スリーエムジャパン） KFポリマー® (KF Polymer®) クレハ カイナー® (Kyner®) アルケマ - Q 中興化成工業の製品はPFASに該当しますか？
- PFAS（ピーファス）とは、”Per-and Polyfluoroalkyl Substances”の略で、有機ふっ素化合物群の総称です。
有機ふっ素化合物群は10,000種類以上あります。当社が製造するふっ素樹脂製品の主な原料は通称テフロン™と呼ばれるPTFEやPFAなどで、これらはPFASに該当します。しかし、有害性が認められているPFOA、PFOS、PFHxSを使用した製品は製造しておりません。
当社では現在、各国のPFAS規制については、加盟する日本弗素樹脂工業会(JFIA）と共に動向を調査しております。併せて、有害性が認められたPFOA、PFOS、PFHxSの3物質群を「特定PFAS」とし、ふっ素樹脂と区別することを提案しています。
詳しくは、日本弗素樹脂工業会が作成した概要図をご覧ください。→PFAS概要図(pdf) - Q チューコーフロー™って何？
- チューコーフロー™は当社が製造する高機能樹脂製品の登録商標及び総称です。
- Q C-Porous™(シポラス™)って何？
- C-Porous™(シポラス™)は当社が製造するふっ素樹脂(ePTFE)多孔質製品の登録商標及び総称です。
- Q ふっ素樹脂製以外の粘着テープもあるの？
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当社では多くの種類のふっ素樹脂製粘着テープを製造していますが、 ポリイミドや超高分子量ポリエチレンを基材とした粘着テープも用意してあります。詳しくはこちらのページをご確認ください。
- Q 古くなった製品はどうやって捨てたらいいの？
- ■一般家庭でご使用のお客様
各自治体のルールに則って、不燃物として処分してください。
■企業・団体のお客様
産業廃棄物になりますので、「廃棄物の処理 及び清掃に関する法律」に則った処分をしてください。 - Q 中興化成工業の製品はどこで買えるの？
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代理店が全国にございます。詳しくは最寄の支店にご相談ください。またトラスコやネットショップでも一部製品をご購入いただけます。
- Q 以前に買った製品と少し色が違うのですが・・・
- ファブリック・粘着テープの茶色は、基材のガラスクロスに塗布してあるデンプン由来の色です。そのデンプンの付着量の変動により色の違いが生まれますが、使用上・特性上の問題はありません。
- Q 製品番号の見直しについて（粘着テープ製品「FR」表記について）
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この度当社は粘着テープについてUL認定品の整理見直しを行い、2009年7月1日より製品番号を下表の通り変更いたしました。商品自体は従来品のままであり、品質、寸法規格等に変更はございません。
これまで通りにご使用いただけます。製品番号 旧 新 AGF-100 AGF-100 FR ASF-110 ASF-110 FR ASF-116F ASF-116T FR ASF-118A ASF-118A FR API-114 API-114A FR - Q 収縮チューブの加工がうまくできない。収縮しない。
- ふっ素樹脂収縮チューブは高い温度をかけることで収縮します。 PTFE収縮チューブは、ヒートガン等での加工は熱の掛かり具合でムラが発生して変形することがあります。 ヒートガンでの加工は非常に困難ですので電気炉に入れて均一に加熱するようにしてください。 目安として350℃で10分程度の加熱が必要です(340℃であれば1時間程度の加熱が必要)。 加熱後の取り出しは周囲の環境温度により急激な冷却となりますので、炉内で徐冷後に取り出すことを推奨します。
PFAやFEP収縮チューブはヒートガンでも加工は可能です。対象物をまわしながら片側から順次収縮させてください。 ヒートガンは垂直に当てず、収縮側に傾けてエアーが噛み混まないように加工するときれいな仕上がりになります。 電気炉で加熱する場合にはPFA、FEP共に200℃で10分を目安に加工して下さい。 加工が難しい場合には弊社にて加工も可能ですのでお問合せください。 - Q メッシュベルトの目の大きさが知りたい。
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GタイプメッシュベルトとAタイプメッシュベルトの目の大きさについては、下記の資料にまとめております。ご確認ください。
